コールセンターシステムとは?メリット・デメリット・おすすめのシステム10選を紹介
インターネットの発達によって、電話やチャット、メール、ソーシャルメディアのメッセージ機能など、顧客はさまざまな方法で企業に問い合わせができるようになりました。
問い合わせの件数が増えた結果、企業は限られた人員で、あらゆるチャネルからの問い合わせを効率的に処理する必要があり、そのサポートをしてくれるコールセンターシステムの導入は、多くの企業が導入を考えています。
本記事では、コールセンターシステムの導入を検討している企業の担当者に向けて、コールセンターシステムの概要からおすすめのシステムまで詳しく紹介します。
本記事を参考に、最適なコールセンターシステムを探してください。
- 1. コールセンターシステムとは?
- 1.1. コールセンターシステムの代表的な機能
- 1.1.1. CTI
- 1.1.2. PBX
- 1.1.3. CRM
- 1.1.4. FAQシステム
- 1.1.5. ACD
- 1.1.6. IVR
- 1.1.7. チャットボット
- 1.2. コールセンターシステムの種類
- 1.2.1. インバウンド型
- 1.2.2. アウトバウンド型
- 1.2.3. 兼用型
- 1.3. コールセンターシステムの導入形態
- 1.3.1. クラウド型
- 1.3.2. オンプレミス型
- 2. コールセンターシステムを導入するメリット【企業側】
- 2.1. 業務の効率化
- 2.2. 品質サービスの向上
- 2.3. オペレーターの負担軽減
- 2.4. 人件費の削減・人材不足解消
- 3. コールセンターシステムを導入するメリット【顧客側】
- 3.1. 問題解決までがスムーズ
- 3.2. 電話対応が繋がりやすい
- 4. コールセンターシステムを導入するデメリット
- 4.1. システム導入費・運用費がかかる
- 4.2. 導入指導や運用方法の理解が必要
- 5. コールセンターシステムの選び方
- 5.1. 自社に必要な機能が備わっているかで選ぶ
- 5.2. 導入形態やシステムの種類で選ぶ
- 5.3. 既存システム・他システムとの連携できるものがおすすめ
- 5.4. ランニングコストを確認する
- 5.5. 導入後のサポート内容で選ぶ
- 6. コールセンターシステムのおすすめ10選
- 6.1. Good Customer
- 6.2. 楽テル
- 6.3. Zendesk
- 6.4. カイクラ
- 6.5. Service Cloud
- 6.6. インフィニトーク
- 6.7. CT-e1/SaaS
- 6.8. BlueBean
- 6.9. BIZTELコールセンター
- 6.10. FastHelp5
- 7. まとめ
コールセンターシステムとは?
自社で提供しているサービスや製品について、操作方法の説明や注文の電話、クレームなど、顧客からの問い合わせに対応が必要な場面は多くあります。近年では問い合わせの方法も多様化しており、電話やメールをはじめ、チャットやソーシャルメディアのメッセージなど、顧客はあらゆる手段を利用して問い合わせを行います。
これらの問い合わせの内容や対応者、対応結果、顧客情報などを一元管理するために役立つツールがコールセンターシステムです。
問い合わせ件数が増えた場合、複数チャネルからの問い合わせ管理は非常に煩雑で手間がかかります。コールセンターシステムを導入することで、顧客からの問い合わせに対して効率的に対処でき、データベースと連携すれば、問い合わせ内容の分析や改善すべき内容の見える化も行えます。
また、チャットボットと呼ばれるAIを活用することで、人的コストの削減も期待できます。
コールセンターシステムの代表的な機能
コールセンターシステムには自動音声応答を行うものや、顧客情報を一元管理できるものなど、さまざまな機能があります。近年では、AIの発達によって、チャットボットと呼ばれる人工知能を利用した、自動応答システムを導入する企業も増えています。
しかし、コールセンターシステムは、ただ闇雲に導入すればよいわけではありません。まず、必要な機能は何かをよく検討しましょう。そのうえで、適切なシステムを導入すれば、経費削減と業務効率化が見込めます。
ここでは、コールセンターシステムの代表的な機能について紹介します。
CTI
CTI(Computer Telephony Integration)は、コンピュータと電話システムを連携させる技術です。顧客データベースなどのシステムと電話を連携させることで、入電があった際に顧客情報を自動表示し、対応履歴を表示できます。これにより、オペレーターの業務効率改善や顧客対応品質の向上が期待できます。
PBX
PBX(Private Branch Exchanger)は、内線電話システムを管理する装置です。たとえば、社内の違う部署に電話をかける際、PBXを介せば外線を使わずに電話できるため、通話料がかかりません。社外から電話がかかってきた際に、いったん総合案内で受けてから該当部署に転送できるのも、PBXがあるからです。
CRM
CRM(Customer Relationship Management)は、顧客の氏名、役職、部署などの情報を管理するシステムです。名刺情報、人脈情報など、いままで営業担当が個人的に把握していた、あらゆる情報をシステムで一元管理し、効果的な営業活動やマーケティングが行えるようにするものです。
FAQシステム
FAQシステムは、よくある質問とその回答をデータベース化し、顧客が自分で問題を解決できるようにするシステムです。顧客は問い合わせを行わずに疑問が解決できるため、顧客満足度の向上が見込めます。企業側にとっては、簡単な問い合わせを未然に防げるため、効率的に業務を行えます。
ACD
ACD(Automatic Call Distributor)は、着信を適切なオペレーターに自動的に振り分ける機能です。オペレーターの空き状況やスキルに応じて入電を自動的にコントロールして、最適なオペレーターに接続します。手の空いているオペレーターに優先的に接続するようにすることで、顧客の待ち時間を短縮できます。
IVR
IVR(Interactive Voice Response)は、自動音声応答システムです。顧客が電話のキー操作で問い合わせ内容を選択することで、適切な情報やサービスを提供できます。IVRによって、担当外の部署が電話を取った場合でも、電話を保留にして再度振り分ける必要がなくなります。
人の手が掛からなくなるため、オペレーターの負担軽減につながります。営業時間外はIVRでガイダンスを流すことで、問い合わせへの24時間対応も実現できます。
チャットボット
チャットボットは、AI(人工知能)を利用した自動応答システムです。顧客はテキストチャットを使って問い合わせを行えます。チャットボットは、入力されたテキストチャットに関連する適切な回答を行い、顧客の疑問を解決します。
チャットボットを活用することで、24時間対応が可能になり、問い合わせの数を減らしつつ、顧客満足度を高められます。
コールセンターシステムの種類
コールセンターシステムには、主に3つのタイプがあります。コールセンターの目的や業務内容によって、導入すべき適切なタイプが異なります。
インバウンド型
インバウンド型コールセンターシステムは、主に顧客からの問い合わせやクレーム対応などを目的としています。このタイプのシステムは、電話やメール、チャットなどを通じて、顧客からの連絡を受け取り、適切なオペレーターに振り分けます。また、顧客情報や問い合わせ履歴を一元管理し、効率的な対応をサポートします。
アウトバウンド型
アウトバウンド型コールセンターシステムは、営業やアポイントメント設定など、主に企業側から顧客へアプローチする目的で使用されます。このタイプのシステムは、顧客データベースをもとに、オペレーターから顧客へ電話やコンタクトを取ります。また、効果的な営業活動をサポートする機能や、コール結果の分析機能を備えているシステムもあります。
兼用型
兼用型は、インバウンド型とアウトバウンド型の両方の機能を持つシステムです。両方の機能を備えているため、コールセンターの業務範囲を広げ、効率化を図れます。たとえば、企業が顧客対応と営業活動を同時に行う場合などは、兼用型のシステムが最適です。
コールセンターシステムの導入形態
コールセンターシステムの導入形態は、クラウド型とオンプレミス型があります。ここではそれぞれの特徴について具体的に解説します。
クラウド型
クラウド型システムは、インターネットを介して、各社が提供しているシステムを利用する形態です。自社のサーバーに環境を構築しないため、特別な設備を用意せずにシステムを導入できます。
主な特徴は以下のとおりです。
- 導入コストが安い
サーバーやネットワーク設備を自社で用意する必要がないため、初期投資が抑えられます。 - 柔軟なスケーリング
ビジネスの拡大や縮小に合わせて機能を増やし、プランを変えるといった柔軟なカスタマイズができます。 - 遠隔地や在宅勤務の対応が容易
インターネット環境があれば、どこからでもシステムにアクセスできます。オペレーターが在宅勤務の場合や、全国に点在している場合などに便利です。一方で、各自が所有しているデバイスでシステムを利用するため、セキュリティに不安が残る場合が多いです。 - アップデートやメンテナンスが容易
自社でサーバーなどのアップデートを行う必要がないため、手間がかかりません。
オンプレミス型
オンプレミス型コールセンターシステムは、自社のサーバーやネットワーク設備にシステムをインストールして運用する形態です。主な特徴は以下の通りです。
- セキュリティが高い
自社のサーバーでシステムを運用するため、外部からのアクセスが制限され、セキュリティが高まります。
クラウド型の場合、在宅勤務などでオペレーターが自宅のパソコンからアクセスするため、情報漏洩などのセキュリティリスクがありますが、オンプレミス型であればその心配はありません。しかし、導入のハードルが高く、ネットワーク設備を整えるコストが必要です。
- カスタマイズが容易
自社でシステムを運用するため、独自の要件に合わせてカスタマイズが可能です。
コールセンターシステムを導入するメリット【企業側】
ここでは、コールセンターシステムを導入することで、企業側が得られるメリットについて解説します。
業務の効率化
コールセンターシステムを導入することで、業務効率化や生産性向上が期待できます。たとえば、自動応答機能や通話の振り分け機能によって、オペレーターがより適切な対応を行いやすくなります。
多くのコールセンターシステムは、顧客からの入電があると、自動的に顧客データベースから該当する顧客データを検索し、過去の問い合わせ履歴や氏名、所属などを表示する機能があります。こういった機能を備えたシステムを導入すれば、毎回手動で顧客データベースを確認する必要がなくなり、効率的に対応できます。
また、CRMやCTIによって、顧客情報の一元管理が可能となり、営業活動やマーケティング戦略に役立てられます。既存の表計算ソフトや各種業務ツールと連携できるため、問い合わせ内容の集計や傾向の分析などに活用することも可能です。
品質サービスの向上
コールセンターシステムの導入により、顧客対応の品質が向上します。顧客情報や対応履歴を簡単に確認できることで、オペレーターは顧客に対して迅速かつ適切なサービスを提供できます。さらに、IVRやAIチャットボットを活用すれば、24時間対応が可能になり、顧客満足度の向上も期待できます。
オペレーターの負担軽減
自動応答機能や通話の振り分け機能を利用することで、オペレーターの負担が軽減できます。たとえば、顧客の問い合わせ内容に応じて、専門のスキルを持った担当者に接続できます。顧客の問い合わせ内容を確認して、保留や転送する必要がなくなり、オペレーターの手間を減らせるでしょう。
AIチャットボットの活用も、オペレーターの負担軽減に大きく役立ちます。問い合わせの内容を事前にチャットボットに確認させることで、簡単な問い合わせはチャットボットが解決します。
問い合わせの電話が発生する前にチャットボットが解決するため、問い合わせ件数が減少し、オペレーターの負担やストレス軽減につながります。
人件費の削減・人材不足解消
コールセンターシステムの導入により、人件費の削減や人材不足の解消が期待できます。システムを導入し、AIチャットボットを活用すれば、無駄な問い合わせが減少します。そのぶんコールセンターに配置している人数を減らせるため、人件費の削減が可能です。コールセンターを少ない人数で運用できるため、人材不足の解消にもつながります。
コールセンターシステムを導入するメリット【顧客側】
企業側は、コールセンターシステムを導入することで、顧客に次のようなメリットを与えられます。
問題解決までがスムーズ
コールセンターシステムは、顧客からの問い合わせやクレームを効率的に処理できます。顧客は迅速かつ適切な対応を受けることができ、問題解決までの時間が短くなります。
たとえば、システムを導入しているコールセンターでは、過去の問い合わせ履歴や顧客情報が一元管理されています。顧客としては、担当者が変わった場合でも、何度も同じ説明をする必要がないため、手間やストレスが減少します。
また、多くのコールセンターシステムは、通話の前に問い合わせの内容を自動的に判定し、オペレーターのスキルや経験に基づいて、最も適切なオペレーターを割り当てられます。
問い合わせをした際、電話がつながった先の相手が担当部署ではないために、転送されることがありますが、コールセンターシステムを導入することで、こうした無駄な時間がなくなり、顧客満足度の向上につながるでしょう。
電話対応が繋がりやすい
コールセンターシステムは、かかってきた電話を適切に管理し、手の空いているオペレーターに自動的に割り振る機能を備えています。このシステムにより、顧客は電話が繋がりやすくなり、待ち時間の大幅な短縮が期待できます。繁忙期や混雑時における、顧客のストレスを軽減できるでしょう。
顧客は電話が繋がらずに長い時間待たされることに大きなストレスを感じるため、問い合わせがスムーズにできることは非常に重要です。
コールセンターシステムを導入するデメリット
コールセンターシステムを導入する際には、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。
システム導入費・運用費がかかる
コールセンターシステムを導入するには、初期費用や月額費用がかかります。特に、オンプレミス型のシステムでは、サーバーやハードウェアの購入、設置、メンテナンス費用が発生します。クラウド型システムの場合、初期費用や運用費は抑えられますが、継続的な月額費用が発生します。
クラウド型は、全通話録音機能がオプションで、データベース連携は有料である場合もあり、使用する機能によって追加費用が発生する場合があります。
導入指導や運用方法の理解が必要
コールセンターシステムを導入する際には、導入指導や運用方法の理解が必要です。システムの設定やカスタマイズ、オペレーターへの研修など、導入には時間と労力がかかります。システムが複雑であればあるほど、理解や運用に慣れるまでに時間を要します。
導入説明を有料で付加できるシステムもあるため、自社で教育することが難しい場合は、こういったオプションを利用できるサービスを検討するとよいでしょう。
コールセンターシステムの選び方
コールセンターシステムの導入にあたっては、以下のポイントを考慮しておくことが大切です。無駄な機能がなく、自社にとって最適なシステムを導入することで、大きな業務改善効果を得られます。
自社に必要な機能が備わっているかで選ぶ
自社の業務内容や顧客対応のニーズに合った機能が備わっているシステムを選びましょう。たとえば、音声認識やAIチャットボット、顧客情報管理(CRM)など、業務に必要な機能が揃っているかを考慮しましょう。
事業規模によっても必要な機能は変わるため、不安な場合は各サービスが用意しているお試しプランなどを利用して確認するとよいでしょう。
また、個人商店や飲食店などで小規模な問い合わせに対応したい場合は、スマホやタブレットに対応しているシステムを選べば、キッチンやカウンターからも入電の情報が確認できるようになるため、おすすめです。
導入形態やシステムの種類で選ぶ
システムの導入形態(クラウド型・オンプレミス型)や種類(インバウンド型・アウトバウンド型・兼用型)によって、運用費や管理負担が異なります。自社の予算や運用上のニーズに合ったシステムを選びましょう。
クラウド型であるために、特別にセキュリティに脆弱ということはないと見込まれるため、コスト面で問題がなければクラウド型がおすすめです。
既存システム・他システムとの連携できるものがおすすめ
システムの効果を最大限に引き出すためには、既存のシステムや他の業務システムとの連携が重要です。APIやデータ連携の対応が可能なシステムを選ぶことで、業務効率化や顧客対応の向上が期待できます。
システムによっては、他社のシステムと連携する場合は別途オプション料金が必要になるものもあるため、連携させる予定がある場合は、対応可否と料金を確認しましょう。
ランニングコストを確認する
システム導入後のランニングコスト(運用費)も重要な選択基準です。クラウド型システムでは、月額費用がかかりますが、オンプレミス型では、サーバーやハードウェアのメンテナンス費用が発生します。総合的なコストを比較検討し、長期的な運用コストが許容範囲内であるか確認してください。
導入後のサポート内容で選ぶ
導入後のサポート体制や内容もシステム選びのポイントです。システムトラブルや機能追加などに対応できるサポートが提供されているか、サポートの範囲や対応時間なども確認しておきましょう。
また、クラウド型の場合、障害や災害などによりコールセンターサービス自体が稼働しなくなる可能性もあります。サービスの稼働率や有事の際の対策などを確認しておくと安心です。
コールセンターシステムのおすすめ10選
コールセンターシステムは、各社からさまざまなサービスが提供されています。基本的な主要機能は、どのシステムも共通しているものが多いですが、データベース連携などはオプションサービスとしているシステムもあります。
導入検討にあたっては、自社に必要な機能や基本料金の範囲を確認しておきましょう。
Good Customer
Good Customerは、GOOD RESCUE 24が提供するコールセンターリモート受付処理管理システムです。Good Customerには、主に次のような特徴があります。
- コールバック時間の表示ができる
従来のコールセンターシステムでは、顧客はコールバックまでの時間が分かりませんでした。何分待てばよいのか、すぐに折り返しがあるのか分からないため、次の行動を取れず、常に折り返しの電話を気にかけなければなりませんでした。
また、時間が把握できないことで顧客は不満を感じ、クレームの原因となるほか、オペレーターにきつくあたるなど、オペレーターにも多大なストレスが掛かっていました。
Good Customerでは、スマホ、パソコン、タブレットなど、顧客の持つ任意のデバイスにアプリをインストールすることで、アプリ画面にコールバックまでの時間を表示できる点が大きな特徴です。
コールバックまでの時間が分かることで、クレームの原因が減り、顧客満足度の向上と従業員のストレス軽減が期待できます。 - コールバック方法を選べる
顧客側がコールバックの方法を指定できます。たとえば、口頭でスムーズにやりとりしたい場合は電話、手が離せないため後で確認したい場合はメールなど、顧客の都合に合わせて好みのコールバック方法を選択できます。 - シンプルなデザイン
アプリはシンプルなインターフェース設計で、誰でも直感的に操作できます。予め用意してある選択肢から該当する項目を選び、数回の設問に回答するだけで簡単に問い合わせを行えます。高齢者やデバイスの使い方に慣れていない人でも使いやすいでしょう。
これまで、一般的な電話による問い合わせは、ガイダンスに沿ってボタンをプッシュする方法が主流ですが、時間が掛かるうえに分かりにくく、わずらわしいといった問題がありました。Good Customerでは、アプリ上から問い合わせを行うため、ガイダンスを聞く必要もなく、顧客はスムーズに問い合わせを行えます。 - マイ画面機能
従来の電話による問い合わせは、顧客側に履歴が残りません。どの担当者に問い合わせ、どこまで話したかといった履歴が顧客側に残らないため、何度も同じことを問い合わせてしまい、担当者が変わった場合に大きな手間が発生し、問題となっていました。
マイ画面は、顧客がアプリ上で確認できる画面で、窓口の担当者や対応経過などを確認できます。これにより、何度も同じようなことを問い合わせることが無くなり、利便性も向上します。
マイ画面は企業側も確認でき、顧客データベースとしての活用も可能です。対応履歴や、顧客ごとの問い合わせ頻度など、基礎データの分析も可能です。
Good Customerには、顧客側と企業側の双方にとって、顧客満足度向上や業務効率改善など、大きなメリットをもたらす機能が豊富に搭載されています。
楽テル
楽テルはクラウド型のコールセンターシステムのひとつです。楽テルの特徴は下記の通りです。
- クラウド型
インターネット環境があれば、どこからでもアクセスして利用できます。専用のハードウェアやサーバー設備が不要で、簡単に導入できます。クラウド型のため、在宅勤務やテレワークなど、リモートでの情報共有やコミュニケーションも可能です。 - 充実した機能を備えている
オペレーター管理、音声応答(IVR)、発信履歴管理、顧客情報管理(CRM)など、コールセンター業務に必要な機能が揃っています。ボタンひとつで入力内容を転記してエスカレーションできる機能も搭載しているため、オペレーターの業務負荷軽減が期待できます。 - 費用対効果に優れている
月額制で利用できるため、初期投資が低く、コストパフォーマンスに優れています。企業規模や業務量によってプランを変更できる点も、月額制のメリットといえるでしょう。
Zendesk
Zendeskは、クラウド型のコールセンターシステムで、カスタマーサポート、チャット、セルフサービス、メッセージングなど、幅広いチャネルを統合的に扱えます。世界中に拠点を持ち、多言語対応のサポートが充実しているのも特徴です。
- マルチチャネル対応
電話、メール、チャット、ソーシャルメディアなど、さまざまなチャネルを一元的に管理し、効率的な顧客対応ができます。 - AIアシスタント搭載
AI技術を活用したチャットボットが、顧客からの問い合わせに自動で対応します。簡単な問い合わせであればチャットボットが解決するため、問い合わせの件数を削減し、業務の効率化が期待できます。 - カスタマイズ
APIやアプリを使って、システムを独自にカスタマイズできます。これにより、自社の業務フローやニーズに合わせたシステム構築が可能です。
カイクラ
カイクラは、クラウド型のコールセンターシステムで、統合されたシステムと高いセキュリティが特徴です。パソコンだけでなくタブレットでも利用できるため、飲食店などの個人商店や、小規模の問い合わせ窓口を作りたい場合などに向いています。
- マルチチャネル対応
電話、メール、Webチャットなど、さまざまなチャネルに対応し、顧客対応を効率化できます。顧客情報の登録も、パソコンとタブレットで行えるため、幅広い活用方法が見込めます。 - 着信時に顧客情報が自動でポップアップ
顧客情報が自動で表示されるため、顧客データベースの検索や、氏名を聞き返す必要がありません。 - 月額制
基本料金が月額制で、必要に応じてオプション費用が発生する方式のため、業務に必要な機能かを判断しながら機能拡張できます。
Service Cloud
Service Cloudは、Salesforceが提供しているクラウド型のコールセンターシステムで、他のSalesforce製品との連携ができる点が特徴です。
- マルチチャネル対応
電話、メール、Webチャット、ソーシャルメディアなど、さまざまなチャネルでの顧客対応を一元化して効率化できます。 - AI機能
SalesforceのAI機能「Einstein」を活用し、適切な対応やナレッジ記事の提案、顧客満足度の予測などが可能です。 - 他のSalesforce製品との連携
CRMやマーケティングオートメーションなど、他のSalesforce製品とのシームレスな連携ができます。
インフィニトーク
インフィニトークは、クラウド型のコールセンターシステムです。環境構築の早さが特徴で、最短2営業日でコールセンターを立ち上げられます。
他のシステムと異なり、オンプレミス版も選択できます。オンプレミス版は、自社内のシステムに環境を構築するため、セキュアな環境で利用できるメリットがあります。セキュリティを重視する場合は、オンプレミス版を選択するのもよいでしょう。
- シンプルな料金プラン
使いやすい料金プランで、企業規模や業務内容に応じてプランを選択できます。 - 顧客情報の事前把握ができる
着信応答前に顧客情報が表示されるため、どのような顧客からの入電なのかを把握できます。 - シームレスなCRM連携
顧客情報や対応履歴を一元管理し、効率的な顧客対応が可能です。さらに、電話やメールの内容を自動で分析し、評判調査や注目度調査を行い分類できます。集計して傾向も調べられるため、顧客の意見を図るのに役立ちます。
CT-e1/SaaS
CT-e1/SaaSはクラウド型のコールセンターシステムで、設計や開発、運用までを株式会社コムデザインがワンストップで行っていることが特徴です。設計や開発も手掛けているため、柔軟性や拡張性に優れています。
- 柔軟な外部連携とカスタマイズ
すべて自社開発のため、業種や運用方法に合わせて柔軟なカスタマイズができ、さまざまなソリューションと連携できます。 - 全国2箇所のデータセンターで有事の際も安心
データセンターを東日本と西日本に分散して構えているため、震災など有事の際にどちらかのデータセンターが使用不能になっても事業が継続できます。 - 音声認識機能にデフォルトで対応
書き起こし、要約、FAQ機能連携といった機能を特別な費用なく使用できます。
BlueBean
BlueBean(ブルービーン)は、株式会社インフォネットが提供するクラウド型のコールセンターシステムです。
- Web上で料金シミュレーション可能
面倒な問い合わせをせずに、Web上の料金シミュレーションで費用の見積もりや見直しができます。
- 外部システムと無料で連携できる
SalesforceやKintoneといった外部システムとの連携が無料で可能です。 - 信頼の実績
10年以上の稼働実績があり、300社以上の会社に導入されています。
BIZTELコールセンター
BIZTEL(ビズテル)は、クラウド型のコールセンターシステムです。2,000社以上の導入実績があり、多彩な機能を標準装備していることが特徴です。
- クラウド最高峰の音声品質
通信状況に合わせた丁寧な環境構築によって、音の途切れ、時間差が生じない高い音声品質を実現しています。 - 6年連続国内シェアNo.1
大手建設会社や食品会社、航空会社など多くの企業に導入されています。 - 稼働状況モニタリング
コールセンターごとの着信数や通話数、放棄呼数などの稼働状況をリアルタイムでモニタリングできます。
FastHelp5
FastHelp5は、クラウド型のコールセンターシステムで、マルチチャネル対応や業務に適したシンプルなインターフェースが特徴です。
- オペレーターの好みに画面をカスタマイズできる
業務内容に合わせて、オペレーター自身が色や項目の表示順などを変更可能で、オペレーターの作業負荷軽減が期待できます。 - マルチチャネル対応
電話、メール、Fax、Web、チャット、ソーシャルメディアなど、様々なチャネルからのお問い合わせを一元的に管理できます。 - 高いセキュリティ
在宅勤務を行う場合に心配なセキュリティについても、マスキング機能や二要素認証によって高いセキュリティを確保しています。
まとめ
本記事では、コールセンターシステムの代表的な機能や導入するメリット、おすすめのシステムを紹介しました。
どのコールセンターシステムも基本的な機能は備えていますが、他社のデータベースサービスとの連携や、機能の有無など、細かい機能については追加費用が必要なシステムもあります。導入にあたっては、料金プランや基本プランの中に含まれている機能などをよく確認し、自社の業務に必要な機能を備えているシステムを選びましょう。
企業側にとって、効率的な業務は大切な要素ですが、顧客に満足してもらえるサポートが提供できるかどうかも重要です。
最初にご紹介した「Good Customer」は、顧客へのコールバック時間の通知など、ほかのシステムにはない独自機能を備えています。待ち時間の有効活用やストレスの軽減が期待できるため、顧客満足度の向上に大きく貢献するでしょう。
コールセンターやカスタマーセンターの抱えている課題を解決したい企業様は、こちらもあわせて参照して頂くことで、さらに多くの役立つ情報を得られます。